こんばんは。泗水教室担当の山浦です。
連日,緊迫した世界情勢の報道がなされています。
ある生徒が「北朝鮮ってなんであんな悪いことするんですか?」と。
それには直接答えませんでしたが,
これだけは知っておいてほしいな,と思うことを話しました。
核兵器を保有する5大国(アメリカ・ロシア・イギリス・フランス・中国)が,
他の国は保有してはいけないという条約(核拡散防止条約)を作って多くの
国を調印させた歴史を中学生はよく知りません。
自分たちは保有していながら,他国が保有することを禁じたのですね。
条約に調印しなかったインドが保有し,インドを警戒したパキスタンが保
有しました。
いま北朝鮮が核開発をおこなっていますが,その主張は,
「現在の保有国すべてが核兵器を放棄するなら,自分たちも作らない,持たない」というものです。
現実的に不可能なんですが,
この主張は「正論」ですよね。理路整然としています。
むろん私は北朝鮮の核開発を擁護する気は一切ありません‼
子どもたちに伝えたかったのは,「論理」の恐ろしさであり厄介さです。
「論理的」であること,「論理的思考」を持つことはとても大切なことですが,
「論理」はどの方向に向かうかによって,世界に大きな脅威と危険をもたらしてしまうこと。
それが今リアルに進行していること。
これだけは知っておいてほしいなと思いました。